立川らく朝さんを偲んで

来る4月27日、らく朝さんのホームグラウンドともいえる千代田区立内幸町ホールにおいて、「立川らく朝一周忌追善志らく一門会」が行われます。
らく朝さんは、健康落語という生活に寄り添う新しい落語の形へのチャレンジと並行して、江戸浄瑠璃「新内」にも取り組み、新内千歳派においては富士松千壽太夫として鶴千代の会にも幾度となくご出演いただきました。

60代は邦楽の世界ではまだまだ若手です。これから芸に磨きを掛けていこうと言う時に、さぞ残念だったろうと思います。江戸の芸能を学ぼうとする真摯な姿を思い出すと、千壽太夫を失ったことは、新内千歳派にとっても大きな損失だと感じいます。１年経った今も、ひょっと新内のお稽古に現れるのではないかという気持ちでおります。

新内「滝の白糸」でのあなたの詞が聞こえてきます。
「改めて名乗ります。僕は村越欣也です」
〽︎欣さん、さようなら

ご冥福を心よりお祈りいたします