ビクター邦楽名曲選 8 新内名曲集/富士松鶴千代 [CD] [VZCG-10]
販売価格: 2,500円(税別)
収録曲
1. 蘭蝶 – 若木仇名草
2. 明烏 – 明烏夢泡雪
解説:永井啓夫
新内の代表作から二曲を収録。富士松鶴千代は、富士松芳太夫・鶴之助夫妻の長女。美声で華やかな力感に定評がある。舞踊は坂東、小唄は蓼の名取としても知られている。富士松小照は、富士松加賀照の門下として天才少女の名が高かった。陰影に富み、しっとりとした情感に特色がある。
『蘭蝶(らんちょう)』――名題「若木仇名草(わかぎのあだなぐさ)」――は、新内の創始者初代鶴賀若狭掾によって作曲された新内の代表的名曲。新内は恋愛の心理を巧妙に描いてあますところがなく、江戸系邦楽として不動の地位を築いた。
『明烏(あけがらす)』――名題「明烏夢泡雪(あけがらすゆめのあわゆき)――は吉原の遊女と馴染み客の情死事件にヒントを得て初代鶴賀若狭掾が作曲した作品。「雪責め」の残酷ムードは歌舞伎でもおなじみの名場面となっている。